6月28日に「G7伊勢志摩サミット」の報告会を開催致しました。
G7市民社会プラットフォーム全体の動きの報告とNGO側、そして他セクターからNGOの活動はどう見えたか、Civil G7、伊勢志摩・市民サミットも含め、NGOの活動についての検証、評価を行いました。
45名の方にご参加いただき、満員御礼!となりました。
メディアの方々も来てくださり、本当にありがとうございました。
「2008年に参加した方はそこまで多くはないと思うが、前回とは大きく違ったとは感じている。
SDGs時代の提言、アドボカシーを考えるきっかけになり、連携、パートナーシップの必要性を感じ、我々のアドボカシーを考えさせられる機会となった。
また限られた予算と人の中で最大のパフォーマンスができ、メディアの注目を集めることができたことは、皆さまの努力のおかげである。これからどうあるべきかを含めて、2時間半の討議を楽しみにしている。」
G7サミット市民社会プラットフォーム共同代表の石井澄江氏(ジョイセフ)による開会挨拶で始まった。
来年のG7サミットは、イタリアで開催されます。
報告会の公判で行われた、ワークショップ「G7とNGOはどこへ行く?」では活発な議論が行われました。
●日時:2016年6月28日(火)14:00~16:30
●場所:ウィメンズプラザ 第一会議室
●参加費:無料
●主催:2016年G7サミット市民社会プラットフォーム
各パネリストの発表資料は、以下項目ごとにご覧いただけます。
■報告会全体PPT
■伊勢志摩サミットの概要
堀内 葵 氏(JANIC/G7サミット市民社会プラットフォーム協同事務局)
NGOアドボカシー活動の概要紹介 (G7市民社会プラットフォーム全体の動き)
■パネルセッション(サミットにおけるNGOの取り組み)
稲場 雅紀 氏(アフリカ日本協議会)
サミットに対する課題と今後(NGOから見た政府の動き:洞爺湖から伊勢志摩まで)
柴田 哲子 氏(G7市民社会プラットフォーム)
Civil G7やサブシェルパとの対話や海外との連携について
長島 美紀 氏(動く→動かす)
キャンペーン・広報の現場から
松井 真理子 氏(東海市民サミットネットワーク)
市民の伊勢志摩サミットやローカルな動きについて
津山 直子 氏(アフリカ日本協議会)
■ワークショップ(G7とNGOはどこへ行く?)
各班の発表まとめは、以下の通りです。
(1)海外との連携について
・電話会議をしてGTと連携した際、日本が主導権を握ることが困難であった。
・海外のNGO来日の機会も少なかった点も動員力の少なさが課題。
・SDGs時代で様々なメンバーが入るプラットフォームが必要
・継続的にG7をみるメカニズムが必要
・グローバル化する激動の時代で難しさもある
(2)地域との連携
・日本や海外の現場でも話し合われていることはかけ離れている
・市民の参加も縦割りであった
・地元の視点を入れられたことは良かった
・政策対話を地元の人も様々なレベルでできた
・現場が良く見えるのは政策をみているひとではなく地元の人→つながりを
・次世代を担う若者の育成、いろんなレベルでの対話をして強みを作る
・横のつながりを持つことで共有、連携が生まれる
(3)アドボカシー
・地域と世界のつながり両方を持てたことが良かった
・課題は省庁との窓口としてのネットワークが重要
・課題別、全体の定期的協議で目標の明確化が必要
・それぞれの分野ごとの評価をしていくこと、評価されなかった理由の分析
・アドボカシーの対象者は、政府のみならず、市民を動かすことが必要
→メディア広報
・かたちとして残すために報告書の作成
(4)広報・キャンペーン
・一般向け広報として各企画は良かった
・アドボカシーや地域、海外との連携においては力不足だった
→サミット広報では事前に一般向けのものが必要
・地域連携もうまくできた
・NGOの認知度が低いため、そのための広報が必要である
・人を動かす上でキャンペーンが持つ力は大きい
以上により、本報告会は、G7市民社会プラットフォーム共同事務局である動く→動かす代表の今田克司氏からの以下の言葉で締めくくられた。
G7に限らずNGO/NPOの分野を超えたネットワークづくりを考えたい。「SDGs時代において」を考えることが必要であり、そのためには、プロ意識と市民意識をいかに折り重ねるかが必要となる。地域の人はそれが入り混じっている。それを市民として発信していく力を考えたい。