2016年12月27日火曜日

G7伊勢志摩サミットと日本の市民社会~2016年G7サミット市民社会プラットフォーム活動報告書~

2016年5月に開催されたG7伊勢志摩サミットに向けて、日本のNGO・NPOは「2016年G7サミット市民社会プラットフォーム」を立ち上げ、提言活動とキャンペーンを行いました。この度、本プラットフォームの活動報告書を発行しました。

 G7伊勢志摩サミットと日本の市民社会~2016年G7サミット市民社会プラットフォーム活動報告書~
G7伊勢志摩サミットと日本の市民社会~2016年G7サミット市民社会プラットフォーム活動報告書~(2016年12月発行、PDF: 26.0MB)

「市民の伊勢志摩サミット」報告書はこちらです。

< 「第1章 本報告書をお読みになる皆さまへ」より >

この報告書は、2016年のG7伊勢志摩サミットにおいて、市民社会が、短い準備期間の中、七転八倒しながら、どのように局面での勝利をつかみ、また失敗したのかということについての経験を文字に起こしたものです。次のG7、G20サミットに取り組む皆さんにとって、これを読むことは、良くも悪くも、必ず意味を持つはずです。 
(2016年G7サミット市民社会プラットフォーム 共同事務局/動く→動かす 稲場 雅紀)

< 「巻頭言」より >

この報告書から「結果を出す」アドボカシーに向けての市民社会の努力と動きを読み取っていただき、今後のアドボカシー活動の参考としていただければ幸いです。 
(2016年G7サミット市民社会プラットフォーム 共同代表/(公財)ジョイセフ 理事長 石井澄江)

市民社会プラットフォームの取組みとメンバー団体の活動が、地域の市民活動に新しい風を吹かせるきっかけとなったことは間違いありません。 
(2016年G7サミット市民社会プラットフォーム 共同代表/(特活)名古屋NGOセンター 理事長 西井和裕)

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G7伊勢志摩サミットと日本の市民社会 
~2016年G7サミット市民社会プラットフォーム活動報告書~ 

【発行】(特活)アフリカ日本協議会、(特活)国際協力NGOセンター

【発行年月】2016年12月

【目次】
 巻頭挨拶
 第1章 本報告書をお読みになる皆さまへ
 第2章 プラットフォーム 組織概要
 第3章 プラットフォーム 活動一覧
 第4章 サミット地元の市民社会との連携
 第5章 政府への提言活動
 第6章 海外の市民社会との連携
 第7章 外務省との交渉過程および課題
 第8章 サミットに向けたキャンペーン
 コラム(1)民間企業のプロボノ協力
 コラム(2)国際メディアセンターでの課題と外務省への提起
 コラム(3)「サミット反対派」との関係
 第9章 資料・報道採録

【助成】真如苑、独立行政法人環境再生保全機構

【お問い合わせ】
 動く→動かす(事務局団体:(特活)アフリカ日本協議会)
  〒110-0015 東京都台東区東上野1-20-6 丸幸ビル3階 (特活)アフリカ日本協議会 気付
  TEL:03-3834-6902 / FAX:03-3834-6903  
  Email:office@ugokuugokasu.jp
  URL:http://www.ugokuugokasu.jp/

 (特活)国際協力NGOセンター(JANIC)
  〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18 アバコビル5階
  TEL:03-5292-2911 / FAX:03-5292-2912
  Email:advocacy@janic.org
  URL:http://www.janic.org/

2016年11月19日土曜日

「市民の伊勢志摩サミット」報告書が完成

2016年5月に三重県四日市市で開催した「市民の伊勢志摩サミット」の報告書が完成しました。
当日の写真はこちらからご覧いただけます。


市民の伊勢志摩サミット 報告書2016年11月発行、PDF:4.5MB)

【目次】
市民の伊勢志摩サミット 市民宣言
はじめに〜「市民の伊勢志摩サミット」に取り組んで
2016年G7サミット市民社会プラットフォームの挨拶
「市民の伊勢志摩サミット」開催経緯
市民の伊勢志摩サミット オープニング
市民の伊勢志摩サミット 全体会
記者発表とメディアセンターでの活動
首脳宣言に対する評価
各分科会からの報告
  アフリカ
  シリア難民
  食料安全保障
  災害
  子ども
  環境
  ユース1
  グローバリゼーションと健康
  気候変動・生物多様性・防災
  地域間格差
  ユース2
  持続可能な開発目標(SDGs)
  平和
  移民・難民・多文化共生
  教育
  力強い市民社会
今後の展望〜「市民協働による政策づくり」の実現に向けて

【発行】
東海「市民サミット」ネットワーク

2016年6月28日火曜日

【6月28日(火)G7伊勢志摩サミット報告会を行いました!】

6月28日に「G7伊勢志摩サミット」の報告会を開催致しました。

G7市民社会プラットフォーム全体の動きの報告とNGO側、そして他セクターからNGOの活動はどう見えたか、Civil G7、伊勢志摩・市民サミットも含め、NGOの活動についての検証、評価を行いました。
45名の方にご参加いただき、満員御礼!となりました。
メディアの方々も来てくださり、本当にありがとうございました。

「2008年に参加した方はそこまで多くはないと思うが、前回とは大きく違ったとは感じている。
SDGs時代の提言、アドボカシーを考えるきっかけになり、連携、パートナーシップの必要性を感じ、我々のアドボカシーを考えさせられる機会となった。
また限られた予算と人の中で最大のパフォーマンスができ、メディアの注目を集めることができたことは、皆さまの努力のおかげである。これからどうあるべきかを含めて、2時間半の討議を楽しみにしている。」

G7サミット市民社会プラットフォーム共同代表の石井澄江氏(ジョイセフ)による開会挨拶で始まった。



来年のG7サミットは、イタリアで開催されます。
報告会の公判で行われた、ワークショップ「G7とNGOはどこへ行く?」では活発な議論が行われました。

●日時:2016年6月28日(火)14:00~16:30
●場所:ウィメンズプラザ 第一会議室
●参加費:無料
●主催:2016年G7サミット市民社会プラットフォーム



各パネリストの発表資料は、以下項目ごとにご覧いただけます。

報告会全体PPT

■伊勢志摩サミットの概要

堀内 葵 氏(JANIC/G7サミット市民社会プラットフォーム協同事務局)
NGOアドボカシー活動の概要紹介 (G7市民社会プラットフォーム全体の動き)

■パネルセッション(サミットにおけるNGOの取り組み)

稲場 雅紀 氏(アフリカ日本協議会)
サミットに対する課題と今後(NGOから見た政府の動き:洞爺湖から伊勢志摩まで)

柴田 哲子 氏(G7市民社会プラットフォーム)
Civil G7やサブシェルパとの対話や海外との連携について

長島 美紀 氏(動く→動かす)
キャンペーン・広報の現場から

松井 真理子 氏(東海市民サミットネットワーク)
市民の伊勢志摩サミットやローカルな動きについて

津山 直子 氏(アフリカ日本協議会)

■ワークショップ(G7とNGOはどこへ行く?)



各班の発表まとめは、以下の通りです。

(1)海外との連携について
・電話会議をしてGTと連携した際、日本が主導権を握ることが困難であった。
・海外のNGO来日の機会も少なかった点も動員力の少なさが課題。
SDGs時代で様々なメンバーが入るプラットフォームが必要
・継続的にG7をみるメカニズムが必要
・グローバル化する激動の時代で難しさもある

(2)地域との連携
・日本や海外の現場でも話し合われていることはかけ離れている
・市民の参加も縦割りであった
・地元の視点を入れられたことは良かった
・政策対話を地元の人も様々なレベルでできた
・現場が良く見えるのは政策をみているひとではなく地元の人→つながりを
・次世代を担う若者の育成、いろんなレベルでの対話をして強みを作る
・横のつながりを持つことで共有、連携が生まれる

(3)アドボカシー
・地域と世界のつながり両方を持てたことが良かった
・課題は省庁との窓口としてのネットワークが重要
・課題別、全体の定期的協議で目標の明確化が必要
・それぞれの分野ごとの評価をしていくこと、評価されなかった理由の分析
・アドボカシーの対象者は、政府のみならず、市民を動かすことが必要
 →メディア広報
・かたちとして残すために報告書の作成

(4)広報・キャンペーン
・一般向け広報として各企画は良かった
・アドボカシーや地域、海外との連携においては力不足だった
 →サミット広報では事前に一般向けのものが必要
・地域連携もうまくできた
NGOの認知度が低いため、そのための広報が必要である
・人を動かす上でキャンペーンが持つ力は大きい

以上により、本報告会は、G7市民社会プラットフォーム共同事務局である動く→動かす代表の今田克司氏からの以下の言葉で締めくくられた。

G7に限らずNGO/NPOの分野を超えたネットワークづくりを考えたい。「SDGs時代において」を考えることが必要であり、そのためには、プロ意識と市民意識をいかに折り重ねるかが必要となる。地域の人はそれが入り混じっている。それを市民として発信していく力を考えたい。






2016年6月24日金曜日

参議院・政府開発援助等に関する特別委員会での決議文

2016年5月20日(金)に参議院・政府開発援助等に関する特別委員会が開催され、全会一致で、「G7伊勢志摩サミット、第六回アフリカ開発会議(TICADⅥ)及び『我々の世界を変革する:持続可能な開発のための二〇三〇アジェンダ』に向けた我が国の開発政策に関する決議」が採択されました。

決議文の全文はこちら

直後に開催されるG7伊勢志摩サミット、8月にケニアで開催される第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)およびSDGsを含む2030アジェンダについて、以下の13件に関して行政府に行動を促す決議です。


一、持続可能な開発への取組の基本姿勢
二、貧困削減、格差・不平等の解消及び適切な雇用の確保
三、飢餓の削減と過剰な生産・消費の抑制
四、テロ、紛争への平和的対応、及び日本在住外国人への包摂的対応
五、地球温暖化・気候変動への取組及び持続可能なエネルギーへの転換
六、防災への更なる取組と世界的リーダーシップ
七、質の高いインフラ投資とインフラ危機への対応
八、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジを中核とした保健分野への支援の推進
九、包摂的で質の高い教育の実現
十、少子高齢化対策を通じた持続可能な地域開発及び国際社会への貢献
十一、アフリカにおける持続可能な開発の達成―TICADⅥに向けて
十二、持続可能な開発のための資金調達とタックスヘイブン、腐敗、汚職の防止
十三、PDCAサイクル及び透明性の確保、説明責任と国民参加


岸田文雄・外務大臣は本決議を受け、「政府としては、ただいまの決議の御趣旨を踏まえ、ODA等を通じて積極的に我が国の開発政策を推進していくとともに、G7サミットやTICADⅥを含む関連の国際会議でリーダーシップを発揮するようしっかりと取り組んでまいります。」と答弁しました。

2016年G7サミット市民社会プラットフォームとしては、本決議を歓迎するとともに、同日に設置された「SDGs推進会議」において、日本政府がSDGs達成に向けてしっかりとした政策を打ち出すよう、以下の5点を提言します。

1) 本決議をふまえて、政府はSDGs推進本部、国会議員、SDGs市民社会ネットワーク等の市民社会、国際開発学会等の関連学会および民間セクターを含むあらゆるステークホルダーによる「支えあい、学びあい」のグローバル・パートナーシップのもと、実施方針を策定し、本決議の13項目を完全に実施することを求めます。

2) 本決議にある「平和憲法や人間の安全保障、2030アジェンダをふまえ、国のあり方を自ら省み、自己変革をなすことを通じて世界に範を示す」ことを政府に求めます。

3) 本決議の実施が、目標達成年の2030年まで、時の政権にかかわりなく、持続的に取り組まれることを求めます。

4) 本決議がG7伊勢志摩サミットにおいて真摯に議論され、国際公約たる首脳宣言(コミュニケ)において十分尊重されるとともに、我が国がSDGs達成のためにG7サミット、国連等の国際条理において主導的な役割を果たすことを求めます。

5) 2030アジェンダは「人々のアジェンダ」とも呼ばれるよう、本決議が、G7首脳間の高尚な議論で終わるのではなく、「誰ひとり取り残さない」、すなわち、世界の人々一人ひとりの目線、特に貧困層、女性、子ども、高齢者、被災者、僻地・過疎地住民等の社会的弱者の立場に立った、「地に足の着いた」形で実施されるよう求めます。

提言書の全文はこちら


【本件に関するお問い合わせ先】
2016年G7サミット市民社会プラットフォーム共同事務局
office@ugokuugokasu.jp / advocacy@janic.org

2016年6月21日火曜日

【イベント案内】市民サミット&伊勢志摩サミット報告会(6/26、三重)

【6月26日(日)開催!市民サミット&伊勢志摩サミット報告会】

6月26日に「市民の伊勢志摩サミット」の報告会を開催いたします。
2日間で500人があつまった「市民の伊勢志摩サミット」では何が行われ、
どんな提言がされたのか。またG7サミットが終わった今、市民社会として何を
すべきなのか。市民サミットの報告とともにこれからについて話し合います。

日時:6月26日(日)9:30~12:00
場所:じばさん三重 4階 視聴覚室(三重県四日市市安島1-3-18)
アクセス:http://jibasanmie.or.jp/access.html
対象:どなたでも参加いただけます
参加費:無料
主催:東海「市民サミット」ネットワーク
申込フォーム:http://goo.gl/forms/mvQ5DQk0nmyWj8jh1


2016年6月19日日曜日

【メディア掲載】<ニュースを問う> 伊勢志摩サミットの通知表(6/19、中日新聞)

▼<ニュースを問う> 伊勢志摩サミットの通知表 
2016年6月19日 中日新聞 朝刊
http://chuplus.jp/paper/article/detail.php?comment_id=374974&comment_sub_id=0&category_id=205&from=life&category_list=205
 
サミット首脳宣言の通知表となる「採点」を一斉に掲げる国内外のNGO関係者ら=三重県伊勢市で(撮影:中日新聞)

世界の首脳を頂上にたとえたトップ会談、ゆえに山頂を意味する「サミット」と名付けられたという。ずっと考えていた。では登山者は誰なんだろう、と。

(ここまで 71文字/記事全文 1816文字)
※続きを閲覧するには会員登録する必要があります。 (中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期購読者は無料です)

2016年6月16日木曜日

NGO・外務省定期協議会にてG7伊勢志摩サミットに関するNGOの活動を報告

6月14日(火)に開催されたNGO・外務省定期協議会2016年度「全体会議」において、G7伊勢志摩サミットに関するNGOの活動報告をしました。

プラットフォームの設立から一般向けイベントの開催、東海のNGO/NPOと連携、海外市民社会との戦略会議、政府との対話、「市民の伊勢志摩サミット」の開催国際メディアセンターでの記者会見やパフォーマンス、首脳宣言の評価などについて、東海「市民サミット」ネットワークの呼びかけ団体である名古屋NGOセンターの西井和裕理事長(プラットフォーム共同代表)と、共同事務局の堀内葵(JANIC調査提言グループ)から報告をし、その後、NGOワーキングスペースに関する要望書を、石井澄江・共同代表(G7保健ネットワーク/ジョイセフ)と西井和裕・共同代表の二人から、加藤要太・外務省大臣官房伊勢志摩サミット・広島外相会合準備事務局次長兼首席事務官に手渡ししました。


NGO・外務省定期協議会「全体会議」の様子

左から、石井共同代表、西井共同代表、加藤サミット準備事務局次長


本要望書で求めている文書での回答および今後のサミット事務局への引き継ぎについて、外務省内でしっかりとした対応がなされるよう、プラットフォーム共同事務局として働きかけを行っていきます。

なお、「全体会議」の記録については、外務省・NGOの双方が確認後、以下のウェブサイトに配布資料とともに掲載されます。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shimin/oda_ngo/taiwa/kyougikai.html


★G7伊勢志摩サミットでの日本政府と市民社会の関係を踏まえ
次回G7サミットに向けて「共通の組織的記憶」の構築を求める要望書(骨子)

全文はこちら

私たちは、伊勢志摩サミットが市民社会とG7政府との建設的な協力関係を紡ぎ出すポジティブな「経験」として積み重ねられたことについて、外務省、特に市民社会との間で粘り強い協議を行い、結果として私たちの要望の多くを実現に導いたサミット事務局サイドイベント班の尽力について、ここに高く評価し、感謝の念を表明したいと思います


このことを踏まえつつ、私たちとして、G7サミットにおける市民社会と政府の関係の「あるべき姿」として、以下の3点について言及します。そのうえで、今回のサミットで生じた問題点についても触れ、政府に真相の究明と今後の善処を求めます。さらに、今回の教訓を、次回のG7サミットに向けた「共通の組織的記憶」として残し、次回に役立てることを提案します。

1.サミットにおける市民社会と政府の「連携」のあるべき姿
(1)「NGOセンター」は「国際メディアセンター」の内部に設けられるべき。
(2)NGOには、メディアに対して可能な限り自由な情報発信が認められるべき。

2.市民社会として原因の究明と対処を求める問題点
(1)国際メディアセンターのメディア向け案内図に「NGOワーキング・スペース」の表示がなかった問題
(2)情報発信の手段が限られていた問題
(3)NGOワーキング・スペースとIMCの間の警備ラインの問題

3.次回サミットに向けて、市民社会と政府とで、「共同の組織的記憶」の構築を

市民社会としては、今回のサミットにおける市民社会の経験を、次回のサミットに向けた取り組みを担う世代に伝えるため、報告書や記録を作成する予定です。これについて、市民社会として、外務省にも提供いたします。

外務省におかれましても、上記の課題や問題点について、原因の究明などを行い、これを記録化して、次回のサミットにおける市民社会との連携に役立てていただきたいと考えます。次回のサミットの内容やロジスティックスを担う人々のために、市民社会と政府とでできるだけ共通の「組織的記憶」を残していければ幸いです。

以上

2016年6月10日金曜日

【メディア掲載】カイラシュ・サティヤルティさん=児童労働の廃絶を訴えるノーベル平和賞受賞者(6/10、毎日新聞)

▼カイラシュ・サティヤルティさん=児童労働の廃絶を訴えるノーベル平和賞受賞者
2016年6月10日 毎日新聞

カイラシュ・サティヤルティ(Kailash Satyarthi)さん(62)
 「ドリーム。大きな夢を持つ。ディスカバー。自分の能力、秘めた力を発見する。そしてドゥ。さあ、行動を起こそう」

 国際労働機関(ILO)が定めた児童労働反対世界デー(6月12日)を前に、日本の国際NGO「ACE」(エース)の企画で来日した。大学での講演で「三つのD」を強調。国会議員と懇談した際は「みなさんが着ている服は途上国の子どもたちが縫ったものかもしれない」と自覚を促した。問題の解決には価格競争にしのぎを削るビジネスのあり方や消費者の意識が深く関わる。ILOの推計によると、世界には十分な教育を受けられず、不当な労働を強いられる1億6800万人もの子どもがいる。

 非暴力を掲げたマハトマ・ガンジーに憧れた。貧困層の女性や子どもが人身売買などの犠牲になる状況に怒りを覚え、電気技師から人権活動家に転身した。過酷な労働現場から子どもを救い出し、家庭に戻す活動を始めた。共鳴の輪が広がり、1998年には世界約110カ国のNGOや組合などが歩きながら児童労働の廃絶を訴えるグローバルマーチを展開。このキャンペーンに参加しようと当時、大学院生だった岩附由香さん(41)ら有志がACEを結成した。

 パキスタン出身のマララ・ユスフザイさん(18)と共にノーベル平和賞を受賞したのが2年前。以後も精力的に世界各地をめぐり「子どもたちに自由を」と説く。「子どもたちの夢、未来を奪うことは、大きな暴力です」<文と写真・明珍美紀>

 ■人物略歴

 インド中部マディヤプラデシュ州出身。1980年「子どもを救え運動」創設。同志である妻が活動をサポート。

2016年6月7日火曜日

【イベント案内】洞爺湖から伊勢志摩、そして2023年へ:G7 サミットNGO活動報告シンポジウム(6/28、東京)

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G7サミット市民社会プラットフォーム主催

洞爺湖から伊勢志摩、そして2023年へ

G7 サミットNGO活動報告シンポジウム

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◎日程:2016年6月28日(火) 14時00分~16時30分 (開場13時30分)
◎場所:東京ウィメンズプラザ 第一会議室
・アクセス情報:http://ow.ly/WQYV300ZGVY
・所在地:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-67
・最寄駅:東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線 表参道駅
 B2出口から徒歩7分

◎申込み:以下のフォームからお申し込みください。:
・申込フォーム:http://ow.ly/haVs300ZJ4e

◎主催:2015年G7市民社会プラットフォーム共同事務局(国際協力NGOセンター(JANIC)、動く→動かす)

◎連絡先:
★動く→動かす
・電話:03-3834-6902(担当:関澤・稲場)
・メール:office@ugokuugokasu.jp
★国際協力NGOセンター(JANIC)
・電話:03-5292-2911(担当:堀内)
・メール:advocacy @janic.org
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★8年ぶりに日本で開催されたG7サミット。伊勢志摩サミットでNGOはどのような活動をし、どのような成果を得たのでしょうか。

★今回のサミットを振り返るとともに、今後、NGOはどうG7と関わっていくべきなのか、パネルディスカッションやグループディスカッションを通じ参加者全員で考えたいと思います。

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<プログラム>
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1.開始あいさつ (5分)
2.伊勢志摩サミット概要報告 (15分)
 ・NGOアドボカシー活動の概要紹介
 ・報告者 G7サミット市民社会プラットフォーム
3.パネルセッション  サミットにおけるNGOの取組(60分)
4.ワークショップ  G7とNGOはどこへ行く?(60分)
5.閉会あいさつ(5分)



【イベント案内】アースデイとやま2016 報告会(6/11、富山)

「アースデイとやま2016 報告会」
 ~G7サミットに向けて、富山の市民が行ったさまざまなアクションを振り返る。

日時: 6月11日(土)15:00〜16:50

会場: 富山大学理学部 多目的ホール(富山市五福3190)
      * なるべく市電など公共交通機関をご利用ください。
      * お車でお越しの場合は、大学構内の駐車スペースに駐車してください)

内容:   ・「環境市民フォーラム」報告………………4つの分科会と「環境市民宣言」の振り返り
    ・「アースデイ・フェスティバル」報告……楽しかった写真を観ながら、振り返り
    ・「G7伊勢志摩サミット」「市民の伊勢志摩サミット」参加報告……アースデイとやまが国内外に向けて行ってきた提言活動について
     ・ 一緒に考えよう! 持続可能な未来に向けて、市民活動からできること。


 *報告会後、キャンパス正門左横オープンカフェAZUMIに場所を移して、17時〜実行委員会反省会、
  18時〜懇親会(会費2,500〜3,500円、学生は割引)を開きます。一般参加も歓迎です!


アースデイとやま2016実行委員会は、先の富山市での「G7環境大臣会合」の開催に合わせて、5月14日に「環境市民フォーラム」を開催し、市民による行動宣言「環境市民宣言」を発表しました。また、この宣言文は同日21時に環境省担当官へ手渡し、日本政府へ提出しました。翌日は、環境大臣会合開催に合わせて、会場近くの公園で「アースデイ・フェスティバル」を開催し、環境をテーマに市民も集まりました。(来場者約2,500名)

5月16日「G7富山環境大臣会合コミュニケ」が発表されました。実行委員会はそれに対して「環境市民宣言」に基づき、6項目の評価と13項目の指摘からなる提言を、日英両言語でまとめ、開催地市民からの見解として、G7伊勢志摩サミットの国際メディアセンターにおいて、5月25日に記者発表しました。また、記者発表で使った「環境市民宣言」「とやまコミュニケへの見解」は、日・英文のプレスリリースとして、伊勢志摩サミットの国際メディアセンターにて150部配布しました。

5月27日午前、「G7伊勢志摩首脳宣言」が発表され、それを受けて同日午後NGOは共同記者会見を行い、首脳宣言に対する評価とコメントを発表しました。アースデイとやまもその中に加わり、「とり残された課題」というテーマで評価と指摘を発表しました。

また、5月23〜24日、伊勢志摩サミットに先立って三重県四日市市に国内のNGO/NPOが集まって開催した「市民の伊勢志摩サミット」にも参加し、富山での「環境市民フォーラム」と「環境市民宣言」について報告しました。


富山でのG7環境大臣会合開催という機会を受けて、環境を考える市民のネットワークであるアースデイとやまが呼びかけて、普段より広い視野を持って“考えること”“感じること”をした2日間でした。集まったエネルギーはその後も引き継がれ、「市民サミット」と「G7伊勢志摩サミット」へと舞台を移し、富山から全国に、そして世界に向けて、市民の声を直接発信するという活動につながりました。

富山の市民力を結集し、サミットという機会と舞台を得て、世界へ向けて発信できたことは、これまで行われたことのない市民活動でした。今後、富山での環境市民活動を充実させ、市民が主体となって持続可能な地域の未来を創っていくためにも、まずは共に振り返り、これからのことを皆さんと一緒に話し合いたいと思います。


[お問合せ先]  
アースデイとやま2016実行委員会
富山県魚津市新金屋2-5-3 〒937-0801
Tel & Fax 0765-22-0870  Mobile 090-9810-8145
http://g7.earthday-toyama.org   info@earthday-toyama.org
https://www.facebook.com/EarthdayToyama/

2016年6月6日月曜日

【イベント案内】気候をまもるパリ協定:国際交渉の最前線と日本のこれから ~国連気候変動ボン会議・G7伊勢志摩サミットを振り返る~(6/8、東京)

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*Climate Action NetworkJapan(CAN-Japan)主催イベント

気候をまもるパリ協定:国際交渉の最前線と日本のこれから
~国連気候変動ボン会議・G7伊勢志摩サミットを振り返る~

日時:2016年6月8日 (水)14:00~16:30
場所:新宿住友スカイルーム Room5+6(東京都新宿区)

詳細URL:http://www.can-japan.org/events-ja/2226

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昨年12月に採択されたパリ協定によって、世界は排出ゼロに向けて人類の
歴史を大きく転換させました。パリ協定の実施に向けて、ドイツのボンで国連
交渉会議が行われました。各国は温室効果ガス実質排出ゼロに向けて、
どのような議論を行ったのでしょうか。また、日本で開催されたG7サミットでは
「気候変動・エネルギー」について議論されました。G7サミットの成果と課題、
日本の今後の役割は何でしょうか。

今回のCAN-Japanイベントでは、気候変動問題を専門的にフォローし、
国際会議にも参加しているNGOメンバーによる政策提言に加え、加速する
脱炭素時代のビジネスの行方について、グリーン経済の専門家である末吉
竹二郎さんの解説をお届けします。どうぞふるってご参加ください。


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プログラム(予定)
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▼第1部:国連気候変動ボン会議(SB/APA)参加者の報告

・パリ協定の実施に向けて進む国際交渉
小西雅子(WWFジャパン)

・気候変動の適応、損失と被害、資金をめぐる議論
小野寺ゆうり(国際環境NGO FoE Japan)

▼第2部:G7サミットを振り返り、日本政府やビジネスの今後を考える

・G7サミットを振り返って~日本の気候変動の政策課題~
平田仁子(気候ネットワーク)

・パリ協定後の世界とは~新時代に突入するビジネスのグリーン化~(仮)
末吉竹二郎さん(地球環境問題アナリスト)

▼第3部:Q&Aセッション
フロアからの質問にスピーカーが回答し ます。


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開 催 情 報
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日時:2016年6月8日 (水)14:00~16:30(開場13:30)

場所:新宿住友スカイルーム Room5+6(東京都新宿区)
*地図 http://www.bellesalle.co.jp/room/sankaku/access.html
「都庁前駅」A6出口直結(大江戸線)
「西新宿駅」2番出口徒歩4分(丸ノ内線)
「新宿駅」A18出口徒歩7分(丸ノ内線)
「新宿駅」西口徒歩8分(JR線・小田急線・京王線)
「新宿駅」7番出口徒歩9分(新宿線・大江戸線)

参加費:一般1000円
*CAN-Japanメンバー団体の会員500円
メンバー団体のリストはこのご案内メールの末尾に記載してあります。

定員:150名
*お申込みが定員を超えた場合はご参加いただけない場合があります

申込み:次のウェブサイトよりお申込みください。
<http://bit.ly/20160608CAN-JapanEvent>
*または、メールやFAX、お電話などで、件名「6/8CAN-Japanイベント申込み」
として、下記の問合せ先へお申込み下さい。その際はお名前、ご所属、ご連絡先、
CAN-Japanメンバー団体の会員種別をお知らせください。

問合せ:Climate Action Network Japan(CAN-Japan)
京都市中京区帯屋町574番地高倉ビル305気候ネットワーク内(担当:伊与田)
TEL: 075-254-1011 FAX: 075-254-1012 E-mail: secretariat@can-japan.org
Website: http://www.can-japan.org/

主催:Climate Action Network Japan(CAN-Japan)
CANは、世界で気候変動問題の解決のために活動する110ヶ国・950団体
からなるNGOのネットワークです。CAN-Japanは、CANの日本での集まりで、
14団体からなり、国連気候変動交渉に参加し、国際的NGOネットワークと
連携しながら政策提言や情報発信に取り組んでいます。

CAN-Japanメンバー団体(14団体・順不同)
350.org <http://350.org/>  Japan
自然エネルギー財団
レインフォレスト・アクション・ネットワーク日本代表部
環境エネルギー政策研究所(ISEP)
「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
地球環境市民会議(CASA)
国際環境NGO FoE Japan
コンサベーション・インターナショナル・ジャパン
グリーンピース・ジャパン
オックスファム・ジャパン
WWFジャパン
気候ネットワーク
Office Ecologist
ピースボート

*CAN-Japanへの参加を希望される団体は次のウェブページをご覧下さい。
http://www.can-japan.org/join-us

本イベントは、平成28年度独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の
助成を受けて開催します。
http://www.erca.go.jp/jfge/

2016年6月3日金曜日

【メディア掲載】日本の貧困対策「周回遅れ」が伊勢志摩サミットで発覚(6/3、Diamond Online)

▼日本の貧困対策「周回遅れ」が伊勢志摩サミットで発覚
 2016年6月3日
http://diamond.jp/articles/-/92389

2016年G7サミット市民社会プラットフォーム参加団体のNPO法人自立生活サポートセンター・もやいの大西連理事長へのインタビューです。「市民の伊勢志摩サミット」や国際メディアセンターでのNGOの活動、G7首脳宣言(コミュニケ)などについて触れられています。


G7伊勢志摩サミット・NGOセンター(国際メディアセンターに隣接)で展示された「ベッド」。日本国内だけで1万人以上のホームレス状態の人々が実際に眠る路上の環境を再現したもの。ネズミは本物(剥製)ということ(提供:認定NPO 自立生活サポートセンター もやい)。トレーラー動画・メイキング動画もあり


大西連(おおにし・れん)氏。1987年東京生まれ。炊き出し・夜回りなどのホームレス支援活動から、生活困窮者の相談支援に携わるように。生活保護や社会保障削減に関し、現場からの発信・政策提言を続けている。2014年7月より、NPO法人自立生活サポートセンター・もやい理事長。著書は『すぐそばにある「貧困」』(ポプラ社)など。「もやい」の活動スペース「こもれび荘」にて

2016年5月30日月曜日

「市民サミット」の宣言と提言書を外務省に手渡しました

5月30日に外務省にて開催された「G7後の外務省・NGO意見交換会」にて、「市民の伊勢志摩サミット」で採択された「市民宣言」と、16の分科会でまとめた提言書を、竹若敬三・国際協力局審議官(地球規模課題担当)兼NGO担当大使に、2016年G7サミット市民社会プラットフォーム共同代表の石井澄江より手渡しました。

(左)竹若敬三・審議官 (右)石井澄江・共同代表

意見交換会の様子

G7伊勢志摩サミットについては6月14日に開催される「NGO・外務省定期協議会『全体会議』」でも報告事項として取り上げられる予定です。

2016年5月29日日曜日

【メディア掲載】伊勢志摩サミット 専門家の評価、厳しめ サミット首脳宣言(5/29、中日新聞)

▼伊勢志摩サミット 専門家の評価、厳しめ サミット首脳宣
2016年5月29日 中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/iseshimasummit/list/CK2016052902100012.html

首脳宣言を採択して二日間の幕を閉じた主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)。世界を取り巻く課題について主要国の首脳がメッセージを発信する一年に一度の機会だけに、宣言内容には厳しい目が注がれる。経済、女性、環境など主要課題の専門家の評価を聞いてみると-。

■女性 具体策や資金不明

 <日本女性監視機構(JAWW)代表の織田由紀子さん>もともと期待が低かったが、政策面で「女性」という言葉に四十八回も触れており、その点では評価できる。これまでのサミットで積み上げてきた女性の活躍に関する議論に新しいイニシアチブ(主導権)をつけた格好だ。ただ、具体的にどう実施していくかについては、あまり記述がなく物足りない。各政策を実行に移すための資金についての言及もなかった。ぜひ、今後のサミットでは、首脳の中でも男女比のバランスがとれるように期待している。

■経済 日本と各国に温度差

 <三重大人文学部の深井英喜教授(経済学)>世界経済の下方リスクへの言及はあるが、具体的な危機の原因を特定せず、当たり障りのない宣言。評価はC。宣言で「世界経済の回復は継続している」と触れたように、サミット参加国の状況はさほど悪くなく、日本が一人負けの状態。アベノミクスは失速しており、危機をあおる安倍晋三首相と、各国首脳との温度差を感じた。公共投資などの財政出動は、需要喚起の一時的な措置。非正規雇用で拡大する格差を是正し、中間層を育てるなど根本的な経済政策の確立が急務だ。

■課税逃れ 途上国の側に立たず

 <NGOセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの大野容子さん>タックスヘイブン(租税回避地)を利用した課税逃れ問題に対し、前進を見ないまま閉幕した。G7は課税逃れをしている多国籍企業や富裕層に甘く、不利益をこうむる市民や途上国の貧しい人々の側に立ったとは言えない。課税逃れで途上国が失っている税収入は年間十九兆円と言われる。この一部でも財源になれば、母子保健や教育の充実に大きく寄与する。「議題になった」ことの一点のみが評価でき、何ら新たな合意や取り組みは盛り込まれてはいない。

■環境 石炭火力の言及なし

 <NPO法人気候ネットワーク理事の平田仁子さん>会議全体の中で、気候変動問題の位置付けが極めて低かった。人類にとって甚大な脅威であるこの問題に対するG7の対応としては全く不十分だ。地球温暖化対策の新枠組み「パリ協定」を年内に発効させる目標を明示したことは評価できる。一方で、二酸化炭素排出が多い石炭火力発電の規制に一切、言及していないのは残念。再生可能エネルギーへの転換に消極的な議長国・日本の姿勢が、環境やエネルギー問題の扱いを小さくとどめてしまう結果になった。

■市民協働 市民の声を反映せず

 <みえNPOネットワークセンター代表理事の松井真理子四日市大教授>市民社会との協働(パートナーシップ)について言及されていたのが人権の項目の中だけで、ちょっと残念だった。直前に実施した市民サミットでは、市民協働が重要だとG7に提言したので、仕組み作りをどうするかに注目していたが、市民の声はあまり反映されていない。限られた時間の議論なので、すべて網羅はできないとは思うが、課題を指摘するだけではなく、それを市民とどう取り組むかという実行性についても触れてほしかった。

2016年5月28日土曜日

【メディア掲載】伊勢志摩サミット2016 閉幕 宣言、NGO低評価 市民の声、届かず 政策提言力向上誓う(5/28、毎日新聞)

▼伊勢志摩サミット2016 閉幕 宣言、NGO低評価 市民の声、届かず 政策提言力向上誓う
2016年5月28日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160528/ddq/041/010/004000c

主要7カ国(G7)が世界経済やテロ対策などを確認する首脳宣言を採択し、閉幕した主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)。国内外の非政府組織(NGO)団体は27日、国際メディアセンター(IMC、三重県伊勢市)前で記者会見し、首脳宣言に積極的な温暖化対策などが盛りこまれなかったことについて「市民側の期待は『地』に落ちた」と厳しい評価を下した。

 一方で、地球規模の課題解決に向け、市民が団結して取り組むとする新たな決意を表明した。

 会見は約60の団体でつくる「G7サミット市民社会プラットフォーム」が主催した。「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」(東京)の大野容子さんは「地球規模の課題が議論の隅に追いやられた。『残念』で終わらせず、私たちが立ち上がって取り組まなければならない」と強調した。

 プラットフォームは、首脳宣言で取り上げられた議題のうち、12テーマについて5段階評価した。「女性」は宣言内に48回登場し、ジェンダーの視点が分野を横断する課題だという認識が表れているとして、比較的高い「3」だった。「シリア・難民」は、シリア国内での「敵対行為の停止」の履行を強く求めたことで同じく「3」とした。

 一方、「気候・エネルギー」は、二酸化炭素を排出する石炭火力の問題が議題にもならなかったとして「2」の評価。結局、全テーマが及第点の「4」を下回った。

 今回、市民団体の活動拠点がIMC外に置かれたことにも批判が出た。プラットフォームの西井和裕・共同代表は「市民の声が届かなかった。我々が政策提言力を高め、聞く耳を持つ政府に変えていかなければ」と総括した。【町田結子】

オバマ氏「神聖な地訪れ光栄」 伊勢神宮、首脳ら記帳

 伊勢神宮の祭事や事務をつかさどる神宮司庁(三重県伊勢市)は27日、伊勢志摩サミット参加国首脳らが26日に内宮(ないくう)を訪問した際に書いた記帳の内容をホームページに公開した。安倍晋三首相と、オバマ米大統領ら8人。

 オバマ大統領は「神聖なこの地を訪れることができ、非常に光栄に思います。世界中の人々が平和に、理解しあって共生できるよう祈ります」などと記した。安倍首相は「平和と繁栄を祈る」とした。

 神宮司庁によると、首脳らは参集殿で安倍首相から神宮の歴史の説明を受けた後、正殿前で全員が会釈をしたという。杉谷正雄広報室長は「日本の伝統的な礼法に沿った形で敬意を表されたと聞いている」と話している。【新井敦】

首脳宣言NGOの評価(5段階、4以上が及第)

持続可能な開発目標  2
パナマ文書        2
気候・エネルギー    2
栄養・食料安全保障  3
地域の市民から     3
保健            3
若者            3
シリア・難民       3
女性            3
サプライチェーン(製造供給システム) 2
教育            1
取り残された課題    0

2016年5月27日金曜日

【メディア掲載】NGO network urges G7 for more solid actions on curbing climate change(5/27、CIHAN)

▼NGO network urges G7 for more solid actions on curbing climate change
2016年5月27日 CIHAN
https://www.cihan.com.tr/en/ngo-g7-curbing-climate-change-2078661.htm

An environmental protection body has called on Group of Seven (G7) countries to take more solid actions on curbing climate change, according to material obtained here Friday at the on-going G7 Ise-Shima Summit.
G7 leaders should take up climate and energy as top agenda items and commit to lead in implementing the Paris Agreement, said the document released by Climate Action Network (CAN), a worldwide network of over 950 NGOs working to promote governmental and individual action to curb climate change.
The environmental body advocates that G7 leaders should agree on ambitious targets and take actions for building on agreed pledges so as to lead the global transformation toward renewable energy.
In order to operationalize its long-term vision, the G7 must submit and implement the pathways that can achieve long-term low greenhouse gas emissions with ambitious policy packages, the CAN document said.
The environmental protection body also called on the G7 countries to scale up financial contribution to developing nations on environmental protection purposes.
It said that climate finance is a crucial part for developing countries to deliver actions to mitigate and adapt to climate change. Low carbon development plans and actions pledged by the developing countries in Paris require a massive increase of support on technology and public finance from rich nations such as G7 members. (Cihan/Xinhua)

【メディア掲載】How G7 can boost the global economy(5/27、ENCA)

▼How G7 can boost the global economy
2016年5月27日 ENCA
https://www.enca.com/money/how-g7-can-boost-the-global-economy

Panels representing the G7 leaders for the G7 Network of Health-related NGOs in Japan are displayed at the G7 NGO Area ahead of the G7 Ise-Shima Summit in Shima, Mie prefecture, Japan, 25 May 2016. Photo: EPA/FRANCK ROBICHON


【メディア掲載】伊勢志摩サミット首脳宣言は「落第点」 NGO関係者ら(5/27、朝日新聞)

▼伊勢志摩サミット首脳宣言は「落第点」 NGO関係者ら
2016年5月27日20時00分 朝日新聞
http://digital.asahi.com/articles/ASJ5W5HZ9J5WOIPE024.html

主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)で採択された首脳宣言は「落第点」。国内外のNGOが27日、国際メディアセンター(三重県伊勢市)近くの発信拠点で独自の採点結果を発表した。

特集:伊勢志摩サミット
サミット首脳宣言を採択 「経済政策の対応を強化
 気候変動や教育、シリア難民、パナマ文書など12分野について5段階評価した。保健など6分野が「3」。残りは0~2で、及第点の「4」以上は一つもなかった。評価を漢字で表現すると、「地」。NGO関係者は「地球規模の課題に取り組む姿勢が感じられず、評価は地に落ちた」と話した。

 国内NGOのまとめ役を務めた名古屋NGOセンター理事長の西井和裕さんは「市民の声が届かなかったことは、自分たちにも責任がある。政策提言の力をもっと磨きたい」と話した。


写真・図版
G7首脳宣言の「採点」を発表するNGO関係者ら=三重県伊勢市(撮影:朝日新聞)

【メディア掲載】サミットを「市民」も議論、評価。NGOら連日記者会見 書道パフォーマンスも(5/27、日刊工業新聞)

▼サミットを「市民」も議論、評価。NGOら連日記者会見 書道パフォーマンスも
2016年5月27日 日刊工業新聞
http://newswitch.jp/p/4828

「視」の一文字を書く徳山さん。前日の25日の一文字は「存」だった(26日、三重県伊勢市)

「視」の一文字を書く徳山さん。前日の25日の一文字は「存」だった(26日、三重県伊勢市)

伊勢志摩サミット(主要国首脳会議)を市民も評価―。サミット開催に合わせ、報道機関の活動拠点となった国際メディアセンター(三重県伊勢市)隣接の建物では、国内外の非政府組織(NGO)らがその内容を議論、評価する取り組みが行われた。書道家による「今日の一文字」パフォーマンスも催され、議論の成り行きを固唾(かたず)を飲んで注視していた。

 国内外のNGOや非営利活動法人(NPO)ら約40の団体でつくる「2016年G7サミット市民社会プラットフォーム」が、サミット期間中に多くの記者会見を実施した。気候変動や食料安全保障、教育問題など多様なテーマに関して意見を発表したほか、最終日の27日には首脳宣言に対する評価も出した。

 書道パフォーマンスは、書道家の徳山尭浩(たかひろ)氏が担当。サミット開幕日の26日に書いた一文字は「視」。広い視野に立つこと、市民の視点を忘れずに国際問題を議論する必要性などを訴えていた。

【メディア掲載】Natur! Besinnlichkeit! Harmonie! Stand(ARD、5/27)

Natur! Besinnlichkeit! Harmonie! Stand:
2016.5.27 / ARD
http://www.tagesschau.de/ausland/g-sieben-blog-101~_origin-2151328a-d8f7-4966-9084-cf7732152527.html

伊勢志摩サミット:「地に落ちた」G7へのNGOの期待 「持続可能な地球」へ、市民社会はここから立ち上がろう! =G7サミット「首脳宣言」への市民社会の評価=

伊勢志摩サミット:「地に落ちた」G7へのNGOの期待
「持続可能な地球」へ、市民社会はここから立ち上がろう!
=G7サミット「首脳宣言」への市民社会の評価=

「持続可能な開発目標」(SDGs)や新たな気候変動目標「パリ協定」が採択されてから初のG7サミットとなったG7伊勢志摩サミット。しかし、手放しで喜べるような成果はありませんでした。市民社会は、気候変動や保健をはじめ、焦眉の課題である「地球規模課題」の解決に向けて、G7諸国の具体的なコミットメントを求めています。

※本プレスリリースのPDF版はこちら


サミットへのNGOの評価を漢字一文字で表す「今日の一文字」。皆で選んだ一文字「地」を書いた書道家・徳山尭浩氏。

骨太のコンセプトに欠けた首脳宣言
=NGOの「今日の一文字」評価は「地」=

サミット二日目、5月27日の午前11時、伊勢志摩サミットの首脳宣言(コミュニケ)が一斉に発出されました。首脳宣言は合計32ページと過去のG7首脳宣言に比べて著しく長くなっています。これは、G7各国の間で、課題の優先順位などの設定が十分行われなかった結果とも解釈できます。そのため、地球規模の課題の解決や、昨年国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)で掲げられた「持続可能な世界」の実現という、G7が本腰を入れて取り組まなければならない課題について、具体的なコミットメントが見えない結果となってしまっています。

今回のサミットに合わせて三重に集まった私たちNGO/NPOは、コミュニケに対する市民社会の評価を表す「今日の一文字」について、「地」という字を選びました。この字は、今回のG7サミットに対するNGOの期待が「地に落ちた」ことを残念に思う私たちの気持ちと、しかし、この「地」にしっかりと足をつけて、そこを新たな出発点に、地域や地球規模の課題に改めて取り組んでいこう、という覚悟を表すものです。

私たちは、この「地」を新たな原点として、引き続き貧困や格差、持続可能な開発、環境といった問題に正面から向き合い、取り組んでいきます。

12の課題を5点満点で採点!評価はいずれも「3」以下に

サミットで扱われた各議題について評価するNGO代表たち。

持続可能な開発目標(SDGs 2点
SDGsの実施へのコミットメントは表明されたことは評価。一方で、「格差」の是正といった SDGsの取り組みの根幹をなす課題について、言及が乏しく、具体的な解決方法も明示されていない。

租税回避・パナマ文書 2点
タックスヘイブン等を利用した租税回避によって開発の財源を奪われている途上国の人々こそ最大の被害者であるが、途上国の視点を踏まえた租税回避・タックスヘイブンへの取り組みについては実質的な前進がなかった。

気候変動/エネルギー 2点
会議全体として気候変動の位置づけが低かったが、「パリ協定」の年内発効を目標として示したことは評価できる。一方で、二酸化炭素排出が多い石炭火力発電の規制に全く言及していないのが大きな問題。

栄養・食料安全保障 3
アカウンタビリティ・レポートで透明性のある報告がなされたことは評価できる。一方で、「栄養支援」の名のもとに行われているアフリカなどでの土地収奪や先住民の排除などの問題について言及がなかったことは問題。

開催地の市民からの声 3
地元でサミットが開催されたことで、市民サミット開催が実現し、世界と地域を結ぶ提言活動に結びつく契機となったことは評価。一方、コミュニケでは、市民協働が明記されたのは1か所だけだったのは残念。

保健 3
ユニバーサル・ヘルス・カバレッジについて、世界的に推進していく枠組み「UHC2030」設立に向けG7が合意したのは歴史的なことで評価。一方、資金コミットメントがなかったことは課題。

ユース 3
環境と税に関する文言は歓迎するが、SDGsについては三側面(経済、社会、環境)が適切に統合されていないという評価。一方でユースに関する記述は、経済の発展という目的に従属したものになっており残念。

難民・シリア 3
G7として敵対的な行為の停止とその継続の必要性の表明、並びに、日本が、中東地域に3年間で60億ドルのコミットを表明したことは評価。一方、G7全体としては指導力発揮できず、根本的な和平実現は不透明。

女性 3
女性やジェンダー平等の文言は何度も登場し、女性のエンパワーメントに向けた意欲はよく表れているが、実現に向けた具体的な言及がない。また、男性6名、女性1名という首脳のジェンダーバランスは改善すべき。

サプライチェーン 2
昨年のエルマウ・サミットでは議題となったにも関わらず、今年は軽く扱われたことは問題。貿易の部分で一部言及されたのみで進展なし。一方、インフラの部分で、社会・環境でのセーフガードが言及されたことについては評価。

教育 1
地球規模の課題解決のためには、地域の多様性を重んじた相互学習としての「持続可能な開発のための教育(ESD)」が不可欠であるが、記述がない。ただ一点、テロ問題の中で「教育と対話」が示されたことは評価。

取り残された課題 0点
福島第一原発事故の放射能汚染問題を抱えた日本でのG7サミットなのに、放射能による人々の健康や安全の課題について全く言及がなかった。日本をはじめG7が直面する本質的な課題であるが、放射能問題は何もないかのように扱われたのは残念。


【お問い合わせ】
2016 年 G7 サミット市民社会プラットフォーム 事務局
◆動く→動かす(Ugoku/Ugokasu (GCAP Japan)) 担当:稲場雅紀
TEL:090-1264-8110/FAX:03-3834-6903 E-mail:office[@]ugokuugokasu.jp

◆特定非営利活動法人 国際協力 NGO センター (JANIC) 担当:堀内葵
TEL:03-5292-2911/FAX:03-5292-2912 E-mail:advocacy[@]janic.org

記者会見:G7首脳宣言(コミュニケ)に対するNGOの評価(5/27、午後3時開催) / Press conference: NGO evaluation on G7 communique (3:00pm, May 27)

本日(5/27)、15:00より、G7首脳宣言に対するNGOの評価を発表します。
12のテーマについて、5段階評価でお伝えします。
ぜひご参加ください。

■日時:2016年5月27日(金)15:00 - 15:45
■場所:NGOワーキングスペース(伊勢フットボールビレッジ・クラブハウス 2階)

NGO evaluation on G7 communique will be presented 15:00 today (May 27) at 2nd floor of the club house in Ise Football Village, located right next to the International Media Center (IMC) of G7 Ise-Shima Summit. http://www.city.ise.mie.jp/4223.htm

伊勢フットボール・ヴィレッジにおけるNGO記者会見の様子

伊勢フットボール・ヴィレッジの外観

伊勢フットボール・ヴィレッジの場所


「G7伊勢志摩首脳宣言」が発表されました / G7 Ise-Shima Leaders’ Declaration is out

G7伊勢志摩首脳宣言」が発表されました。

G7伊勢志摩首脳宣言・骨子
G7伊勢志摩首脳宣言・英文
G7伊勢志摩首脳宣言・仮訳(日本語仮訳)


本日(5/27)、15:00より、NGOによるG7首脳宣言に対する評価を発表します。
12のテーマについて、5段階評価でお伝えします。
ぜひご参加ください。

■日時:2016年5月27日(金)15:00 - 15:45
■場所:NGOワーキングスペース(伊勢フットボールビレッジ・クラブハウス 2階)

G7 Ise-Shima Leaders' Declaration is out.

G7 Ise-Shima Leaders' Declaration
G7 Ise-Shima Leaders' Declaration (tentative translation in Japanese)

NGO evaluation on G7 communique will be presented 15:00 today (May 27) at 2nd floor of the club house in Ise Football Village, located right next to the International Media Center (IMC) of G7 Ise-Shima Summit. http://www.city.ise.mie.jp/4223.htm

【メディア掲載】伊勢志摩サミット 7首脳がヒーローに NGOがユニーク展示(5/27、中日新聞)

▼7首脳がヒーローに NGOがユニーク展示
2016年5月27日 中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/iseshimasummit/list/CK2016052702000235.html

首脳を模した「スーパーヒーロー」に「世界で最も寝心地の悪いベッド」。伊勢市の国際メディアセンター(IMC)に隣接する伊勢フットボールヴィレッジに開設された「NGOワーキングスペース」では、非政府組織(NGO)などがユニークな展示で情報発信している。

◆子ども保健・医療 ホームレス支援

 安倍晋三首相やオバマ米大統領ら先進七カ国(G7)の首脳をアメリカンコミック風に仕立てたパネルは、子ども支援のNGO「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」が企画。世界中の誰もが、所得にかかわらず保健・医療サービスを受けられる「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)」を掲げ、この実現に向けて、首脳たちがサミットでリーダーシップを発揮すれば、多くの人々にとっての「スーパーヒーロー」になれるとの期待を込めた。

 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの堀江由美子さんは「UHCはサミットでの重要議題なのに関心が低いので、注目を集めたかった」と説明する。

ホームレスの寝る路上を再現した「世界で最も寝心地の悪いベッド」=伊勢市のNGOワーキングスペースで
写真
 「世界で最も寝心地の悪いベッド」は、貧困問題に取り組んでいるNPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」が制作。ホームレスが寝ている都会の汚れた路上を、ベッドの形の模型にした。

 もやいの大西連理事長は「首脳たちには、先進国の足元の課題にも目を向けてほしい」と期待している。

 (吉岡雅幸)


写真
G7首脳をヒーローに見立てたパネル=伊勢市のNGOワーキングスペースで

写真
ホームレスの寝る路上を再現した「世界で最も寝心地の悪いベッド」=伊勢市のNGOワーキングスペースで

Press Conference on The Panama Papers and Tax Havens (2:00pm, May 27) / 記者会見案内:パナマ文書とタックスヘイブン(5/27午後4時)

May 27 16:00-16:45
Press Conference @ NGO Working Space
The Panama Papers and Tax Havens

DATE & TIME: May 27, 2016 (16:00-16:45)
PLACE: NGO WORKING SPACE (Next to IMC)

SPEAKERS:
Katsuji Imata (Ugoku-Ugokasu :GCAP Japan/ CSO Network)
Maiko Morishita (Oxfam Japan) via Skype
Tetsuji Tanaka (Forum for Global Solidarity Tax) via Skype
Moderator: Yoko Ono (Save the Children Japan)
The press conference will deliver the verdict on the communiqué relevant to tax avoidance.
Contact: Maiko Morishita (Oxfam Japan) / maiko@oxfam.jp / +81-90-8082-0198

527日(金)16:00 - 16:45
記者会見
パナマ文書とタックスヘイブン

日時:2016527日(金)16001645
場所:NGOワーキングスペース(IMC出口を出て正面の建物)

主催:オックスファム・ジャパン、グローバル連帯税フォーラム
発言者:
今田克司(動く→動かす/CSOネットワーク)
森下麻衣子(オックスファム・ジャパン)Skype参加
田中徹二(グローバル連帯税フォーラム)Skype参加
司会:大野容子(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン)

タックスヘイブンに関連する首脳宣言ならびに付属文書の評価を中心にお届けします。

本件に関するお問い合わせ先

(特活)オックスファム・ジャパン(担当:森下麻衣子)maiko@oxfam.jp / 090-8082-0198
グローバル連帯税フォーラム(担当:田中徹二)tetsuji@jca.apc.org / 03-3831-4993 


【メディア掲載】書道家の徳山尭浩さん、きょうの一文字は「視」(5/27、Viewpoint)

▼国際メディアセンターの隣で書道のパフォーマンス
2016年5月7日 Viewpoint
http://vpoint.jp/photonews/65815.html

書道家の徳山尭浩さん、きょうの一文字は「視」

 国際メディアセンター(三重県伊勢市)に隣接するNGOの展示スペースで26日、巨大な文字を一気に書く書道のパフォーマンスがあった。

 テーマは「きょうの議論を象徴する一文字」。「市民、行政、個々人が見えているものは違う。それを理解することから始めたい」と書道家の徳山尭浩(たかひろ)さんは「視」を選んだ理由を語った。

 企画したNGOも「視点、視線、視野の意味を込めた。G7のリーダーたちも見えなくなっているものを見てほしい」と思いを込めた。

2016年5月26日木曜日

【メディア掲載】Obama arrives in Japan for G7 meet(5/26、TAIPEN TIMES)

▼Obama arrives in Japan for G7 meet
2016年5月26日 TAIPEI TIMES
http://www.taipeitimes.com/News/front/archives/2016/05/26/2003647136

Staff writer, with AFP, TOKONAME, Japan, and HO CHI MINH CITY, V


A staff member of the G7 Network of Health-related nongovernmental organizations in Japan yesterday tries to adjust positions of cutout panels presenting the G7 leaders as superheroes at the G7 NGO center next to the International Media Center in Ise, Japan.
Photo: Reuters


【メディア掲載】伊勢志摩サミット2016 SDGs実現へ17人18脚 NGO /三重(5/26、毎日新聞)

▼伊勢志摩サミット2016 SDGs実現へ17人18脚 NGO /三重
2016年5月26日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160526/ddl/k24/010/129000c

国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」の実現に向け、サミット参加国が指導力を発揮することに願いを込め、NGO関係者が25日、国際メディアセンター周辺で17人18脚のパフォーマンスを披露した。

 SDGsは「貧困撲滅」や「質の高い教育」など17の目標からなり、2030年までの達成を目指す。目標を一つずつ掲げた17人が肩を組んで進むことで、主要7カ国(G7)に「全ての目標達成に協力して取り組んで」というメッセージを込めた。

 17人は無事にゴール。「気候変動対策」を背負った「FoEアメリカ」のケイト・デアンジェリスさん(31)は「G7は対策を前進させて」。「安全な水と衛生」を掲げた「ウオーター・エイド・ジャパン」事務局長の高橋郁さん(39)は「世界では3人に1人が適切なトイレを使えていない」と訴えた。【町田結子】

〔三重版〕

17人18脚のパフォーマンスを披露するNGOメンバーら=伊勢市で(撮影:毎日新聞)


2016年5月25日水曜日

【メディア掲載】発信箱 これで持続可能?(5/25、毎日新聞)

▼発信箱 これで持続可能?=須山勉
2016年5月25日 毎日新聞

東京五輪・パラリンピックの準備を進める組織委員会が17日夜にホームページ上で公表した、ある「基準案」に失望の声が上がっている。「4年前のロンドン五輪、今年のリオデジャネイロ五輪の基準よりも、はるかに劣った内容です」。国際環境NGO「FoE JAPAN」事務局長の三柴淳一さんは指摘する。

 公表されたのは「持続可能性に配慮した木材の調達基準(案)」。組織委は、東京五輪の準備・運営に使う物品をコスト面だけでなく、環境への影響など「持続可能性」の観点から選ぶ方針を掲げている。その第1弾として、競技場の建設工事などに使う木材の基準をまとめたのだ。

 木材問題は国際的に注目されている。マレーシアなどで進む違法な森林伐採が地球温暖化や生態系の破壊に拍車をかけ、先住民族から生活の糧を奪うなど人権侵害にまで及んでいるからだ。日本は主要7カ国(G7)で唯一、違法伐採木材の輸入を規制せず、生コンクリートを固める型枠の合板などに大量使用してきた。G7伊勢志摩サミットが迫った13日の国会でようやく「合法伐採木材等の利用促進法」が成立した(施行は1年後)が、調達基準案の方は、再使用する型枠合板ならば既存の林野庁ガイドラインを守ればOK、と読める。「再使用」の定義もあいまいだ。

 この基準案の検討を重ねた有識者会議の議事録は非公開。国民ヘの意見公募(パブリックコメント)も実質6日間余りで締め切られた。組織委によれば、近く体操会場の工事を発注するため、基準の決定を急ぐという。だがこのまま骨抜きの内容にすれば、組織委がうたう「持続可能性」に世界から疑問符がつけられるだろう。(社会部編集委員)

【メディア掲載】伊勢志摩サミット 市民団体、賢き策期待 子どもの貧困・難民対策…(5/25、中日新聞)

▼伊勢志摩サミット 市民団体、賢き策期待 子どもの貧困・難民対策…
2016年5月25日 中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/iseshimasummit/list/CK2016052502000227.html

二十六日に始まる主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)。国際的な課税逃れの問題やシリア難民、テロ対策など世界に横たわる難題は多い。市民の立場からそれぞれの課題に取り組んできた東海地方の団体などからは、解決に向けた具体的な道筋を示すよう、期待と注文の声が上がる。

 サミットの伝統的な議題で、最重要とされる世界経済。一方で成長の陰に隠れた「貧困」に目を向けるよう求める声がある。名古屋市の市民団体「こどもフォーラム」の原京子代表は「世界規模で子どもの貧困が深刻化している。当事者の声に耳を澄ませてほしい」と注文。数値目標の設定など具体的議論を求めた。

 パナマ文書の公表を機に主要議題として浮上したタックスヘイブン(租税回避地)を利用した課税逃れ問題。「公正な税制を求める市民連絡会」に所属し、格差是正に取り組む名古屋市の司法書士水谷英二さんは「租税回避地を規制する国際的な動きが強まっている」とし、先進七カ国(G7)が協調してルールをつくるよう提案。「課税逃れをなくせば、眠った財源の発掘につながり、経済成長にも寄与する」と力説する。

 「本国で迫害され、難民に認められるべき人が日本では認められていない」と話すのは、難民申請を手助けするNPO法人「名古屋難民支援室」(名古屋市)のコーディネーター羽田野真帆さん。「サミットで他の先進国が日本に対し、難民の受け入れ拡大を求めてほしい」と要望。その上で「日本は難民認定を増やすなど、長期的な視野に立ったビジョンを表明すべきだ」と訴えた。

 成長戦略の要に挙げ、安倍晋三首相もサミットの議題にすると表明している「女性活躍」。主会場となる賢島の対岸でリゾート施設「志摩地中海村」を経営する大西晶(あきら)社長は、地元から女性人材が流出する現状を食い止めようと、魅力ある地域・職場づくりに取り組む女性経営者の一人だ。

 管理職に占める女性の割合が10%台と、G7の中でも圧倒的に低い日本。大西さんは「先進的な他国の事例から刺激を受ける機会になれば。それぞれの国が強みと課題を率直に出し合い、高め合う場になるよう願っている」と結んだ。

写真


伊勢志摩サミットの開幕を目前に控え、賢島に入るための保安検査場では夜になっても厳重な警戒が行われている。後方は窓から明かりが見える会場となる志摩観光ホテル=24日、三重県志摩市で

【メディア掲載】伊勢志摩に“スーパーヒーロー”登場(5/25、産経新聞)


2016年5月25日 産経フォト
http://www.sankei.com/photo/daily/news/160525/dly1605250031-n1.html

伊勢志摩サミットのNGOスペースに設置された各国首脳のスーパーヒーロー姿のパネル。設置した国際NGOの関係者によると「首脳たちが健康の格差をなくし公正な社会のために闘うスーパーヒーローになってほしい」という願いが込められているという。

 伊勢志摩サミットのNGOスペースに設置された各国首脳のスーパーヒーロー姿のパネル=25日午後、三重県伊勢市
伊勢志摩サミットのNGOスペースに設置された各国首脳のスーパーヒーロー姿のパネル=25日午後、三重県伊勢市(撮影:産経新聞)

【メディア掲載】これが世界一寝心地悪いベッド サミットにあわせ展示(5/25、朝日新聞)

▼これが世界一寝心地悪いベッド サミットにあわせ展示
2016年5月25日 朝日新聞
http://digital.asahi.com/articles/ASJ5T3TFZJ5TOIPE015.html

マットレスは汚れた石畳、枕はゴミ袋。そんな「世界で最も寝心地の悪いベッド」が主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)の国際メディアセンター(三重県伊勢市)に近いNGOの発信拠点に置かれている。

 「ホームレスの人たちが普段寝ている場所を再現し、関心を高めるのが狙い」と、設置したNPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」(東京都新宿区)の大西連理事長(29)。「サミットに集まった先進国の人たちに、貧困問題は開発途上国だけではなく自分たちの足元にもあると訴えたい」と話した。

写真・図版

路上で眠る環境を再現した「世界で最も寝心地の悪いベッド」=25日午前、三重県伊勢市、細川卓撮影

【メディア掲載】17人18脚で「持続可能な開発目標実現を」 サミット(5/25、朝日新聞)

▼17人18脚で「持続可能な開発目標実現を」 サミット
2016年5月25日 朝日新聞
http://digital.asahi.com/articles/ASJ5T4W03J5TOIPE028.html

国内外のNGO・NPOのメンバーらが25日、主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)の取材拠点、国際メディアセンター(三重県伊勢市)近くのサッカー場で、「17人18脚」を披露。国連が昨年9月に示した17分野の「持続可能な開発目標(SDGs(エスディージーズ))」の実現を訴えた。

 「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」など、各目標を掲げたTシャツを着た17人が掛け声をかけながら数十メートルの距離をゆっくり進み、ゴールすると歓声をあげた。参加したNPO法人「ウォーターエイドジャパン」(東京都墨田区)の高橋郁(かおる)事務局長(39)は「様々な分野のNGOと一緒にパフォーマンスができ、改めて目標を達成しようという思いが強まった」。

 貧困問題に取り組む国際NGO「グローバル・シティゼン」のジュディス・ローランドさんは「17の目標は互いに関連し合っている。17人18脚が成功したように、協調しながら達成を目指すことが大事」と話した。

■書家がパフォーマンス、期待は「存」

 主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)の国際メディアセンター(三重県伊勢市)近くにあるNGOの発信拠点で25日、書家の徳山尭浩(たかひろ)さん(28)=大阪府=がサミットへの市民の期待を「存」の1文字で表現した。

 「各国の首脳が集まる賢島(かしこじま)と私たちがいる場所は離れているが、みんな一緒にいるという思いを込めた」と徳山さん。国内外のNGO・NPOと話し合って決めたという。

 書道パフォーマンスは26、27日もあり、サミットの成果に対する評価を漢字で表す。

【メディア掲載】G-7 agrees to tackle China dumping after EU chiefs warn on steel(5/26、Gulf News)

G-7 agrees to tackle China dumping after EU chiefs warn on steel
2016.5.26 / Gulf News
http://gulfnews.com/business/economy/g-7-agrees-to-tackle-china-dumping-after-eu-chiefs-warn-on-steel-1.1835418

Superhero illustrations of G7 leaders put on display by an NGO calling on them to promote Universal Health Coverage at the International Media Centre in Ise city, Mie prefecture, yesterday as world leaders kicked off two days of G7 talks.

【メディア掲載】World leaders gather in Japan ahead of G7(The Star Online、5/25)

World leaders gather in Japan ahead of
2016.5.26 / The Star Online
G7http://www.thestar.com.my/news/regional/2016/05/25/world-leaders-gather-in-japan-ahead-of-g7/

【メディア掲載】World leaders gather in Japan ahead of G7(The Peninsula、5/25)

World leaders gather in Japan ahead of G7
May 25, 2016 / The Peninsula
http://www.thepeninsulaqatar.com/news/asia/383127/world-leaders-gather-in-japan-ahead-of-g7


Panels representing the G7 leaders for the G7 Network of Health-related NGOs in Japan are displayed at the G7 NGO Area ahead of the G7 Ise-Shima Summit in Shima, Mie prefecture, Japan, 25 May 2016. EPA/FRANCK ROBICHON

【メディア掲載】Japan makes Obama into a cardboard superhero(5/25、NEW YORK POST)

▼Japan makes Obama into a cardboard superhero
May 25, 2016 / NEW YORK POST
http://nypost.com/2016/05/25/japan-makes-obama-into-a-cardboard-superhero/


【メディア掲載】シリア和平などで提言 市民サミット閉幕(5/25、読売新聞)

▼シリア和平などで提言 市民サミット閉幕
2016年5月25日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/local/gifu/news/20160524-OYTNT50263.html


伊勢志摩サミットに先駆けて、三重県四日市市で開幕した「市民の伊勢志摩サミット(市民サミット)」は最終日の24日、「環境」「平和」など16テーマについて先進国首脳らに訴える政策提言をまとめ、発表した。主催者側は25日に伊勢志摩サミットの国際メディアセンター(三重県伊勢市)で記者会見し、国際社会に向けて成果を発信する。

 国内外の市民団体が地球規模の課題について議論する市民サミットは23日から開かれ、海外のNGOスタッフを含め延べ約500人が参加した。「シリア難民」の分科会は、シリア和平に向けた対話プロセスを促進するため、日本政府がリーダーシップを発揮するよう求めることなどを決定。「子ども」分科会では、あらゆる分野で子どもが意見を述べる機会を保障するよう要請することを決めた。

 最後に参加者らは「自治体や国などに対し、市民からの政策提言活動を継続する」などとする市民宣言を採択した。

 東海3県の市民団体で結成し、市民サミットを主催した「東海『市民サミット』ネットワーク」は閉幕後の記者会見で、今夏にも同ネットワークを基にした新組織を設立し、政策提言を続ける考えを明らかにした。

閉幕後、記念写真を撮影する「市民の伊勢志摩サミット」の参加者



閉幕後、記念写真を撮影する「市民の伊勢志摩サミット」の参加者(撮影:読売新聞)

【メディア掲載】伊勢志摩サミット 一文字で表現するなら NGO企画(5/25、毎日新聞)

▼伊勢志摩サミット 一文字で表現するなら NGO企画
2016年5月25日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160525/k00/00e/040/225000c


漢字一文字でサミットへの期待を表現しよう−−。伊勢志摩サミットが開かれる三重県内で、書道家による巨大文字のパフォーマンスが繰り広げられている。市民の思いをダイレクトに表現しようとNGOが企画。25日からは国内外の報道陣の取材拠点となる伊勢市の「国際メディアセンター(IMC)」でも披露、世界にアピールする。

 企画は、市民サミットの運営に携わった国際協力NGOネットワーク「動く→動かす」(東京)。インパクトあるパフォーマンスで多くの人に関心を寄せてもらおうと、大阪を拠点に活動する書道家の徳山尭浩(たかひろ)さん(28)に協力を依頼した。徳山さんも「地球規模の課題に取り組んでいる市民の志を発信する力になれれば」と快諾した。

 最初の実演は、22日のユースサミット会場(津市)。課題解決を受け継ごうとする若者らのパワーに触れ、「継」の字を選んだ。24日の市民サミット会場(四日市市)では「端」。議論を聞き、「市民一人一人が世界の一端を担っている」との思いを込めた。

 25日からはIMCに移り、首脳声明に対するNGO側の思いを表現する。【町田結子】


若者団体が主催した「ユースサミット」では、「継」の一文字が=津市の三重大学で、町田結子撮影

【メディア掲載】稲場雅紀さん=市民サミットを成功に導いた「動く→動かす」事務局長(5/25、毎日新聞)

▼稲場雅紀さん=市民サミットを成功に導いた「動く→動かす」事務局長
2016年5月25日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160525/ddm/008/070/100000c

稲場雅紀(いなば・まさき)さん(47)
 「社会的弱者の声を各国首脳に届けることが我々の役割だ」

 主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)を前に、国内外の市民団体が参加した23、24両日の「市民サミット」(三重県内で開催)。国際協力のNGOネットワーク「動く→動かす」(東京)事務局長として運営に携わり、各国政府に対し、諸問題で市民との連携強化を求める政策提言を行った。

 運動の原点は、世の中がバブル経済に浮かれていた1980年代末の学生時代にさかのぼる。高度成長を支えてきたのに野宿を強いられ、病気でも治療を受けられない人たち−−。日雇い労働者の街、横浜・寿町で支援活動に参加し、社会の矛盾を目の当たりに。「困っている当事者が立ち上がり、権利を主張しなければだめだ」と痛感した。

 その後、自身がゲイ(同性愛者)だったことから、性的少数者の人権問題やエイズ問題に取り組んだ。これが途上国支援団体幹部の目に留まり、活動範囲はアフリカへ広がる。

 大手製薬会社の特許権でエイズ治療薬が高騰し、生きられる人が次々と死んでいく。「人命より、経済の論理が優先されるのはおかしい」。背景に貧困など幅広い問題があると考え、2009年には「動く」を発足。各団体の力を結集し、政策提言を続けている。

 世界の貧困層を搾取し、負担を押しつけた結果、今の豊かな日本があると思う。「日本の市民もこの『債務』に対し、責任をとるべきだ」<文と写真・町田結子>

 ■人物略歴

 京都生まれ、東京大文学部卒。「アフリカ日本協議会」の国際保健部門ディレクター、慶応大非常勤講師を兼務。

2016年5月24日火曜日

Citizens’ Ise-Shima Summit - Declaration of Citizens

Citizens’ Ise-Shima Summit - Declaration of Citizens

A number of issues such as scarcity including hunger, poverty, and economic disparity, and fear resulting from war, violence, and human rights violation exist on this earth. Environmental issues caused by human beings’ activities are becoming serious, while they give a bigger impact on vulnerable countries and regions.

In Mie where the Ise-Shima G7 summit will be held, as well as in other areas in Japan, a number of citizens are working on local issues related to children, youth, women, the elderly, people with disability, migrants and refugees, disaster, environment, education, health, regional disparity, and in other fields. However, until today we hardly had a chance to be aware that these daily life issues are linked to serious problems that are happening in this world.

The Ise-Shima G7 Summit has given us a good opportunity to think what we, the citizens living in the “developed countries”, can do. Civil society organizations that have been carrying out regional activities to improve the situation, and those organizations which have been making policy recommendations to the G7 leaders and their governments under the belief that many of the serious global issues are attributable to the “developed nations”, have joined together to hold the “Citizens’ Ise-Shima Summit”. From the preparation stage up to the opening of this Citizens’ Summit, a wide number of citizens’ activities have gathered and linked, and people have been respecting each other’s differences and worked vigorously on values to be shared.

Upon the closing of the “Citizens’ Ise-Shima Summit”, we, the citizens who have gathered here today hereby declare as follows to continue cooperating with various citizens’ activities carried out throughout the world to help solve regional issues and serious global issues that we are facing.


  1. We will carry out the citizens’ activities by being aware of the connection between local and serious global issues that we are facing.
  2. We will make use of the experience and knowledge gained at the “Citizens’ Ise-Shima Summit” to continuously make policy recommendations to the local and national governments and international organizations in order to create effective policies through civic collaboration.
  3. We will build new systems and form a network to achieve effective policy making together with the cooperation of citizens.

May 24, 2016
Participants of the “Citizens’ Ise-Shima Summit”