2016年5月22日日曜日

【メディア掲載】[伊勢志摩サミット]学生ら世界の課題討論(5/22、読売新聞)

▼[伊勢志摩サミット]学生ら世界の課題討論
2016年05月22日 読売新聞・三重版
http://www.yomiuri.co.jp/local/mie/news/20160521-OYTNT50242.html

津で「東海グローバルサミット」

 伊勢志摩サミットに合わせて大学生らが世界の課題について話し合う「東海グローバルサミット」が21日、津市の三重大で開かれ、環境や難民など四つの課題に対する行動宣言をまとめた。宣言は、民間活動団体(NGO)が23、24日に四日市市で開く「市民の伊勢志摩サミット」でも発表する。

 三重大や名古屋大など東海地方の大学生らでつくる実行委員会が主催した。高校生から25歳までの約70人が参加し、環境、難民、教育、保健衛生をテーマにした各分科会で世界の現状や課題について議論、解決に向けて具体的にどう行動していくべきかを宣言にまとめた。

 環境では二酸化炭素の排出量が多い企業などに対する課税、難民では就労支援など受け入れ態勢の充実を宣言に盛り込んだ。教育では実体験を通じて自分なりに答えを出す力を育むこと、保健衛生では国民一人ひとりが予防医療への意識を高める必要性などを強調した。

 難民の分科会に参加した名古屋外国語大1年地蔵佳乃子さん(18)は「議論を通して難民問題をより身近に感じた。今後も世界の課題に関わる活動に参加していきたい」と話した。

 実行委代表の三重大3年山内康史さん(20)は「若者が意見を社会へ発信する機会は少ない。伊勢志摩サミットの開催で世界の注目が集まる中、議論を深めて充実した宣言をまとめることができた」と会議の意義を強調した。

 三重大では22日にも、別のグループが企画した「G7ユースサミット」が開かれ、30歳以下の若者たちが平和や若者の政治参画などについて議論する。