2016年5月27日 中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/iseshimasummit/list/CK2016052702000235.html
首脳を模した「スーパーヒーロー」に「世界で最も寝心地の悪いベッド」。伊勢市の国際メディアセンター(IMC)に隣接する伊勢フットボールヴィレッジに開設された「NGOワーキングスペース」では、非政府組織(NGO)などがユニークな展示で情報発信している。
◆子ども保健・医療 ホームレス支援
安倍晋三首相やオバマ米大統領ら先進七カ国(G7)の首脳をアメリカンコミック風に仕立てたパネルは、子ども支援のNGO「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」が企画。世界中の誰もが、所得にかかわらず保健・医療サービスを受けられる「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)」を掲げ、この実現に向けて、首脳たちがサミットでリーダーシップを発揮すれば、多くの人々にとっての「スーパーヒーロー」になれるとの期待を込めた。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの堀江由美子さんは「UHCはサミットでの重要議題なのに関心が低いので、注目を集めたかった」と説明する。
ホームレスの寝る路上を再現した「世界で最も寝心地の悪いベッド」=伊勢市のNGOワーキングスペースで
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「世界で最も寝心地の悪いベッド」は、貧困問題に取り組んでいるNPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」が制作。ホームレスが寝ている都会の汚れた路上を、ベッドの形の模型にした。
もやいの大西連理事長は「首脳たちには、先進国の足元の課題にも目を向けてほしい」と期待している。
(吉岡雅幸)
G7首脳をヒーローに見立てたパネル=伊勢市のNGOワーキングスペースで
ホームレスの寝る路上を再現した「世界で最も寝心地の悪いベッド」=伊勢市のNGOワーキングスペースで