(左)竹若敬三・審議官 (右)石井澄江・共同代表
意見交換会の様子
G7伊勢志摩サミットについては6月14日に開催される「NGO・外務省定期協議会『全体会議』」でも報告事項として取り上げられる予定です。
持続可能な開発目標(SDGs) 2点
SDGsの実施へのコミットメントは表明されたことは評価。一方で、「格差」の是正といった SDGsの取り組みの根幹をなす課題について、言及が乏しく、具体的な解決方法も明示されていない。
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租税回避・パナマ文書 2点
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タックスヘイブン等を利用した租税回避によって開発の財源を奪われている途上国の人々こそ最大の被害者であるが、途上国の視点を踏まえた租税回避・タックスヘイブンへの取り組みについては実質的な前進がなかった。
気候変動/エネルギー 2点
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会議全体として気候変動の位置づけが低かったが、「パリ協定」の年内発効を目標として示したことは評価できる。一方で、二酸化炭素排出が多い石炭火力発電の規制に全く言及していないのが大きな問題。
栄養・食料安全保障 3点
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アカウンタビリティ・レポートで透明性のある報告がなされたことは評価できる。一方で、「栄養支援」の名のもとに行われているアフリカなどでの土地収奪や先住民の排除などの問題について言及がなかったことは問題。
開催地の市民からの声 3点
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地元でサミットが開催されたことで、市民サミット開催が実現し、世界と地域を結ぶ提言活動に結びつく契機となったことは評価。一方、コミュニケでは、市民協働が明記されたのは1か所だけだったのは残念。
保健 3点
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ユニバーサル・ヘルス・カバレッジについて、世界的に推進していく枠組み「UHC2030」設立に向けG7が合意したのは歴史的なことで評価。一方、資金コミットメントがなかったことは課題。
ユース 3点
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環境と税に関する文言は歓迎するが、SDGsについては三側面(経済、社会、環境)が適切に統合されていないという評価。一方でユースに関する記述は、経済の発展という目的に従属したものになっており残念。
難民・シリア 3点
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G7として敵対的な行為の停止とその継続の必要性の表明、並びに、日本が、中東地域に3年間で60億ドルのコミットを表明したことは評価。一方、G7全体としては指導力発揮できず、根本的な和平実現は不透明。
女性 3点
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女性やジェンダー平等の文言は何度も登場し、女性のエンパワーメントに向けた意欲はよく表れているが、実現に向けた具体的な言及がない。また、男性6名、女性1名という首脳のジェンダーバランスは改善すべき。
サプライチェーン 2点
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昨年のエルマウ・サミットでは議題となったにも関わらず、今年は軽く扱われたことは問題。貿易の部分で一部言及されたのみで進展なし。一方、インフラの部分で、社会・環境でのセーフガードが言及されたことについては評価。
教育 1点
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地球規模の課題解決のためには、地域の多様性を重んじた相互学習としての「持続可能な開発のための教育(ESD)」が不可欠であるが、記述がない。ただ一点、テロ問題の中で「教育と対話」が示されたことは評価。
取り残された課題 0点
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