2016年5月24日火曜日

「市民の伊勢志摩サミット」閉幕、「市民宣言」と提言書を掲載

「市民の伊勢志摩サミット」が終了しました!

採択された「市民宣言」と各分科会からの提言書は以下のページに掲載されています。

市民の伊勢志摩サミット
市民宣言

 地球上には、飢餓、貧困、経済格差といった欠乏や、戦争、暴力、人権侵害といった恐怖など、数多くの問題が横たわっています。

 私たち人類の活動が原因となっての環境問題も深刻の度合いを増し、脆弱な国・地域において、より大きな影響を来すようになってきています。

 G7伊勢志摩サミットが開催される三重県をはじめとする日本では、多くの市民が、子ども、若者、女性、高齢者、障害のある人、移民・難民、災害、環境、教育、健康、地域間格差など、さまざまな分野の地域課題に取り組んでいます。しかし、これらの日常の課題が、地球上で起こっている深刻な課題とつながっているということを、これまで意識する機会がほとんどありませんでした。

 G7伊勢志摩サミットは、「先進国」に住む私たち市民は何ができるか、何をすべきかを考える契機となりました。地域での活動を中心に現場の改善に取り組んできた市民団体と、地球上を覆う深刻な課題の多くがG7サミットに集う「先進国」に起因するとの認識の下、G7首脳や政府への政策提言を積み上げてきた市民団体とが一緒になって、「市民の伊勢志摩サミット」を開催することにしました。準備段階から開催に至るまで、多様な市民活動が出会い、つながり、お互いの違いを尊重し合いながら、共有すべき価値について研鑽を重ねてきました。

 「市民の伊勢志摩サミット」を閉会するにあたり、「市民の伊勢志摩サミット」に集まった私たち市民は、地域が直面している課題と地球上を覆う深刻な課題を少しでも解決へと導くために、以下の諸点について世界各地の市民活動と協力し合って継続して取り組むことを宣言します。


  1. 地域が直面している課題と地球上を覆う深刻な課題とのつながりを意識しながら、それぞれの市民活動に取り組み、課題の改善や解決をもたらすこと。
  2. 「市民の伊勢志摩サミット」の経験・知見を活かして、自治体・国・国際機関などに対し、市民からの政策提言活動を継続し、市民協働による効果的な政策づくりを進めること。
  3. 市民協働による政策づくりを効果的に進めるため、新たな制度やネットワークづくりを行うこと

2016年5月24日
「市民の伊勢志摩サミット」参加者一同



最後に参加者全員で記念撮影!