2016年5月18日水曜日

「環境市民宣言」 / Environmental Declaration of Global Citizens

5/14に富山市で開催された「環境市民フォーラム」にて、「環境市民宣言」が採択されました。

以下のリンク先から全文をお読みいただけます。

「環境市民宣言」
http://g7.earthday-toyama.org/pdf/Japanese_EDGC.pdf

Environmental Declaration of Global Citizens
http://g7.earthday-toyama.org/pdf/English_EDGC.pdf

 環境市民宣言



環 境 市 民 フ ォ ー ラ ム
People’s Environmental Forum
2016 年 5 月 14 日

富山から世界へ 「環境市民宣言」

 産業革命以後、さらに第二次世界大戦以後、急速な開発と経済発展により、世界はグローバル化し、人々の生活も大きく変化してきました。この急激な近代化によって引き起こされた社会の歪みは、公害となって人々の暮らしや生命を圧迫しています。ここ富山県でも、カドミウム汚染によるイタイイタイ病が発生し、被害住民の深い苦しみが癒えることはありません。

 私たち現代人はまた高い利便性と引き換えに、大量消費による廃棄物の問題や自然破壊によって失われる生物多様性、進む地球温暖化など、地球の未来を脅かす大きな諸問題を生み出してしまいました。先進 7カ国をはじめとする国際社会はその解決のために、COP21 パリ協定を実行に移す、具体的な方策を取らなければなりません。そして同時に市民もまた、それぞれのライフスタイルを見直し、持続可能で真に幸福な市民社会へとシフトしていかなければなりせん。3.11 東日本大震災を経験した日本だからこそ、私たちは人間らしいしなやかな都市づくり・分かち合いの社会へと、大きく舵を切ることができるのです。

 アースデイとやま 2016「環境市民フォーラム」に集った私たちは、2030 年までの国際目標「SDGs(持続可能な開発目標)」を踏まえ、未来への責任を果たすために、次のような行動目標を掲げ、自己と社会の変革を進めることを宣言します。


  • 私たちは、物質文明から環境と生命を大切にする文明へとシフトします。
  • 私たちは、自然に謙虚な姿勢で向き合い、生物多様性やその恵みと共にある暮らしを守り伝承していきます。
  • 私たちは、拡大型のグローバル経済への依存から、地域循環型の持続可能な経済へシフトします。
  • 私たちは、主権者として政治参加によって、自分たちが望む未来を築きあげます。
  • 私たちは、行政や専門家のみに依存せず、自ら論理的な思考や調査スキルを身につけ、対等な 立場から議論しながら、よりよい政策づくりに積極的に関与します。
  • 私たちは、それぞれが自分の役割を担い、顔の見える共同体を再生します。
  • 私たちは、地消地産を進め、食糧自給率の高い地域社会を取り戻します。
  • 私たちは、原発に頼らず、化石燃料への依存を減らし、再生可能エネルギー100%を目指します。
  • 私たちは、情報を共有し、市民がエンパワーメントされる「市民プラットフォーム」をつくります。
  • 私たちは、この宣言のもとに行われた各自の取組みを定期的に持ち寄り、継続的に改善していきます。


アースデイとやま 2016「環境市民フォーラム」参加者一同

アースデイとやま 2016 実行委員会 事務局
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