2016年5月15日日曜日

【メディア掲載】<私の提言>豊かな山海、後世に イベント参加者語る(5/15、北日本新聞)

5/14に富山市で開催された「環境市民フォーラム」に関する記事が北日本新聞に掲載されました。

記事は一定期間、以下のリンクからご覧いただけます。

<私の提言>豊かな山海、後世に イベント参加者語る 
2016年05月15日 北日本新聞

以下に全文を掲載いたします。

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2016環境相会合 in 富山
2016年05月15日 北日本新聞

<私の提言>豊かな山海、後世に イベント参加者語る

■四季の変化/循環型社会

 15日に開幕する先進7カ国(G7)環境相会合に合わせ、富山市内では14日、市民フォーラムや富山大のシンポジウムなど環境を考えるイベントが各地で開かれた。参加した人たちに、後世に残したい地球環境を聞いたところ「きれいな海や豊かな森林」「四季の移ろい」といった答えが多く、環境汚染や温暖化が進む現状を憂う声が目立った。改善のためには「環境に関心を持つことが大事」「経済優先の考え方を改めるべき」との意見が聞かれた。

 富山環境展などが開かれている県民会館は、家族連れらでにぎわった。富山市西田地方小学校5年の原千皓(ちひろ)君(10)=写真(1)=は、地球の未来を考え「きれいで豊かな水が残ってほしいし、どんな生き物も絶滅しないでほしい」と願う。会場には、地球に見立てた球体のスクリーンに温室効果ガスの状況を映し出す展示もあった。

 地球温暖化の進行を心配するのは、富山大五福キャンパスであったシンポに参加した同大経済学部2年の新庄風華さん(19)=同(2)。北極では氷が減り野生動物が暮らしにくくなっているとして「温暖化が改善され、人間や生き物が生きやすい環境が残るといい」と話した。

 県総合福祉会館で開かれた環境市民フォーラムに訪れた富山市婦中町羽根新の主婦、田村時子さん(70)=同(3)=も、地球温暖化などの気候変動に不安を抱く1人。「四季のはっきりとした変化を残したい」と語る。

 環境より経済が優先されている状況に危機感を抱く人も多かった。同市の会社員、金田考示さん(30)=同(4)=は「もうけばかり考えるような消費社会は行き過ぎ。『循環』『持続可能』をキーワードに世界をつくらないといけない」と指摘。「自然環境に負荷をかける大量生産、消費、廃棄のサイクルから抜け出すべき」などの声もあった。 

 フォーラムの分科会で講師を務めた貿易会社(東京)の政策室長、印鑰(いんやく)智哉さん(55)=同(5)=は農薬や化学肥料を大量に使う工業型農業による土壌破壊を訴え「自然を守る農業が消費者の健康を守ることにつながる」と話した。

 普段から環境を意識して生活することの大切さを訴える人もいた。富山福祉短大の講師、江藤裕子さん(56)=同(6)=は、庭を緑化して涼を取り、エアコンを使わない生活を実践しているという。「危機感を持ち、地道な努力をしないと自然は保てない」

 TOYAMAキラリであった映画「うみやまあひだ」上映会のスタッフ、阿原直美さん(28)=射水市大島北野、同(7)=は「無駄のない生活に加え、環境を壊す行為など間違っていると思うことに声を上げることも大事」とした。

 南砺市職員の浅田和幸さん(33)=南砺市野尻(福野)、同(8)=は「子どもたちに川や山で遊んでもらい、自然の大切さを伝えるのが自分たちの世代の役割」と語り、環境汚染のない地球を残したいという富山市中市の無職、玉村文雄さん(75)=同(9)=は「G7会合をきっかけに国際的な環境対策が市民レベルに浸透し、市民が実行していかないといけない」と話した。